小学校の卒業を記念し、クラス全員が参加する卒業文集の作成は、楽しい思い出の一つですね。
多くの小学6年生にとって、何を書くべきか、どのように書き始めれば良いのかは、少し悩むものです。
私自身も、小学校の卒業文集を作成する際には、何を書こうかと思案した経験があります。
文章を書くことが得意でない子供たちにとっても、さらに困難な作業かもしれません。
しかし、実は卒業文集を書くのに役立つコツがあるのです。
そこで今回は、卒業文集を簡単に書くための方法を紹介します。
また、「実際の卒業文集のサンプル」や「効率良く書くための便利なテンプレート」も併せて紹介しています。
卒業文集の書き方に迷っているお子さんや、そのご両親の方々にもぜひ参考にしていただければと思います。
小学生の卒業文集の書き方ガイド!どんな内容を書けば良い?
人気のあるテーマ選び
卒業文集を書くにあたって、「どんなことを書けばいいのか?」と迷うことはよくあります。
しかし、実は多くの生徒が似たようなテーマで文章を書いています。
以下は、小学校の卒業文集でよく取り上げられるテーマの例です。
・学校で学んだ大切なこと
・小学校時代に努力したこと
・未来の夢や希望
・中学校での目標
・自分にとって特別なもの
・友達との貴重な思い出
これらのテーマは、生徒自身で選ぶこともできますし、クラス全体で先生が決めたテーマに沿って書くこともあります。
場合によっては、先生がいくつかのテーマを提示して、その中から一つまたは複数を組み合わせて作文を書くこともあります。
どのようなテーマを選んでも、そのテーマに合った内容で作文を書けば問題ありません。
最もアイデアが浮かびやすいテーマ
「特にテーマが決まっていない」場合には、「小学校の思い出」が最もアイデアを思いつきやすいテーマかもしれません。
「小学校の思い出」というテーマは非常に幅広く、多くの自由を含んでいます。
ですので、このテーマは思い出に関するアイデアを思いつきやすく、書きやすいものです。
では、「小学校の思い出」をテーマにした作文を書く際には、まず「小学校の6年間で心に残っている出来事」を思い返してみましょう。
例えば以下のようなものが挙げられます。
・クラブ活動や部活動
・学校行事(文化祭、音楽会、合唱コンクールなど)
・修学旅行や社会科見学
・宿泊体験やキャンプ
・生徒会やクラス委員、学級長としての経験
・コンクールでの受賞経験
・夏休みの自由研究や工作
・日々の努力や達成
・先生からの印象的な褒め言葉
・勉強の中でも特に記憶に残る部分
ちなみに、思い出す内容は必ずしも「良い結果」である必要はありません。
「望ましくない結果」や「悔しい経験」であっても、何か感じたことや学んだことがあれば、それを書くのも良いでしょう。
たとえば以下のように表現することもできます。
このように、「結果」よりも「リアルに思い出せる経験」の方が書きやすく、感動的な内容になることが多いです。
テンプレートを利用して作文を書く
いくつかの思い出が頭に浮かんだら、次はテンプレートに沿って文章を書くだけです。
以下のようなテンプレートを使うと便利です。
私が小学校で持っている思い出は、特に3つあります。
第一に…
次に…
そして最後に…
これらは私にとって非常に貴重な経験であり、学んだことを忘れずに、中学生活にもその精神を持ち続けたいと思います。
このテンプレートを基にして、最後の部分は少しアレンジを加えると良いでしょう。
これにより、比較的簡単に作文を完成させることができます。
卒業文集の効果的な書き出し例
小学校の卒業文集を書く際、うまく書き出せれば、その後の文章も自然と流れ出てくるものです。
以下にいくつかの書き出し例を紹介しますので、ピッタリくるものがあればぜひ活用してみてください。
・私には小学校での忘れられない思い出がいくつもあります。特に心に残っているのは……。
・小学校時代、私が一番力を注いだことは……です。それは……という理由からです。
・私の夢は、将来……になることです。その理由は……。
・将来、私は「……」という職業に就きたいと思っています。
・中学生になったら、私が目指すのは……です。
・私が中学校で挑戦しようと思っていることは……です。
・小学校での6年間、私は多くのことを学びました。
・小学校で私が一番成長したと感じるのは……のことです。
・私が心から尊敬しているのは「……」です。その理由は……。
・この6年間で私が見つけた宝物は……です。
・私にとって、一番大切な宝物は友達です。
・将来、私は「……」のような人物になりたいです。
・小学校6年間を振り返って、私が最も感謝しているのは……です。
・今、私が「ありがとう」と言いたい人がいます。その人は……です。
これらの例の中から、書きやすいと感じるものを選んで、続きを考えてみてください。
いくつか候補を挙げて、大まかな内容を思い浮かべると良いでしょう。
ひとつのアイデアにこだわらず、複数の候補を持っておくと、よりスムーズに文章が書けるかもしれません。
卒業文集用のサンプル文例3選
今回は、卒業文集用のテーマ別に3つのサンプル文をご紹介します。
これから卒業文集を書くという方は、ぜひ参考にしてみてください。
一般的に、卒業文集の文量は小学校によって異なりますが、多くは「400字詰め原稿用紙1枚から4枚」程度です。
クラス全体、あるいは学年全体の文集に収めるため、必然的に個々の文章の長さは限られる傾向にあります。
卒業文集例文1 小学校生活の思い出
タイトル:「小学校生活の思い出」
小学校生活の中で、私にとって忘れられない思い出が3つあります。
1つ目は学芸会での演劇です。
私は主役を務め、台詞を覚えるのに苦労しました。
しかし、友達と一緒にセリフを練習し、演技の仕方を学ぶうちに、演技に自信を持つようになりました。
本番の日、緊張しながらも舞台に立ち、台詞を間違えずに言えた時の達成感は今でも鮮明に覚えています。
観客からの拍手が私にとって大きな励みとなりました。
2つ目は遠足での体験です。
私たちのクラスは山に登り、自然の美しさを体験しました。
新鮮な空気を吸い、山の上からの景色を眺めた時の感動は今でも心に残っています。
友達と遊んだり、お弁当を食べたりするのも楽しかったです。
自然の中で過ごす時間は、普段の学校生活とは違った貴重な体験でした。
3つ目は運動会でのリレー競走です。
私はチームのアンカーを任され、大きなプレッシャーを感じていました。
しかし、練習を重ねるうちにチームメイトとの絆が深まり、本番では全力を出し切ることができました。
ゴールテープを切った瞬間の達成感と喜びは、今でも鮮明に思い出されます。
この経験から、困難に立ち向かう勇気とチームワークの大切さを学びました。
これらの思い出は、私の小学校生活を彩る大切な宝物です。
これからの人生でも、ここで得た経験を活かしていきたいと思います。
卒業文集例文2 将来の夢
タイトル:「プロ野球選手になる!」
子どもの頃から、僕には一つの大きな夢があった。
それは、プロの野球選手になることだ。
僕は小学生の頃から野球チームに所属している。
ポジションはピッチャーで、自己ベストの速球は時速120キロメートルだ。
メジャーリーグの速球記録はアロルディス・チャップマン選手の時速105.1マイル(約169キロメートル)。
日本記録なら大谷翔平選手の時速165キロメートルだ。
僕の球速はまだまだ遠いが、より速いボールを投げられるように日々練習を頑張っている。
今年の地区大会ではライバルの〇〇くんに惜敗し、2位だった。
制球力が乱れたのが原因だと思う。
僕はストライクゾーンに正確に投げることが苦手だ。
悔しい経験だったが、自分の課題がはっきりと見えたので、良い経験だったと思う。
今後の練習では制球力を高めるメニューを組み込んでいくつもりだ。
これから僕は中学生になる。プロ野球選手を目指すためにも、中学から全国大会に出場し、目立つ成績を残したい。
そして全国で優勝する。
中学、高校、大学とステップアップしながら、最終的にはプロのスカウトに注目されるようになりたい。
プロ野球選手になるのは簡単なことではないが、僕は決してあきらめない。
そして、いつかは大リーグでも活躍する。
そうなるためにも、中学でも野球の練習に毎日励もうと思う。
練習は大変だが、日々の努力が将来の成功につながると信じている。
どんなに困難でも乗り越えてみせる。
僕が尊敬しているイチロー選手は言った、
「夢を追うことは簡単ではない。しかし、あきらめなければ、いつかは実現する」。
僕は僕の夢のために、決してサボらず、あきらめず、地道な努力を続けていこうと思う。
その努力が、いつか僕をプロのマウンドへと導いてくれるはずだ。
卒業文集の例文3 感謝を伝えたい
「ありがとう!お父さんお母さん」
私には今、心から「ありがとう」と伝えたい人が二人います。
それはお父さんとお母さんです。
まず、お母さんに対して感謝している理由は、毎日私たち家族のために尽くしてくれるからです。
料理、掃除、洗濯など、日々の家事を文句一つ言わずにこなしてくれます。
私が学校のキャンプで一日だけ家事を経験した時、その大変さを実感しました。
お母さんは毎日、仕事をしながらも私たちのためにこれらをしてくれています。
その姿には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてお父さんには、いつも私たちを守ってくれてありがとう。
お父さんは仕事で忙しい中でも、私たちの安全と幸せを第一に考えてくれます。
疲れているはずなのに、休日はいつも私たちと過ごしてくれます。
キャンプやスポーツ、学校行事にも積極的に参加して、家族との時間を大切にしています。
また、お父さんとお母さんは私の最大の理解者です。
学校での悩みや友達とのトラブル、将来の夢についても、いつも耳を傾けてくれ、アドバイスをくれます。
私が挑戦したいことがあると、決して反対せずに「君ならできる」と励ましてくれます。
その支えがあったから、私はいろいろなことに挑戦し、成長することができました。
お父さん、お母さん、いつも本当にありがとう。
そしてこれからもよろしくお願いします。
まだまだ私は自分のことで精一杯ですが、大きくなったら二人にたくさん恩返しをするから、それまで待っていてね。
卒業文集の書き方のコツ
卒業文集の作成は、コツをつかめば意外と簡単です。
まず、最も手軽なのは「小学校の思い出」に関するエピソードです。
いくつかのエピソードをピックアップし、それぞれの中の思い出を書き連ねるだけで、あっという間に作文が完成します。
部活やクラブ活動に参加している場合は、「部活やクラブの思い出や今後の目標」をテーマにしてみるのも良いでしょう。
大袈裟に書くのも一興です。
例えば、未来に大成する自分を想像して書くと、後で振り返った時に面白い思い出になるかもしれませんね。
もし「他の人とは違う内容を書きたい」と考えているなら、尊敬する人物や感謝したい人物を題材にして、手紙形式で書くのも一つの方法です。
身近な人だけでなく、歴史上の人物を取り上げるのも良いでしょう。
その人物のエピソードや名言を詳しく書くことで、必要な文字数を確保することもできます。参考にしてみてください。
まとめ
小学校を卒業するとき、それは人生の一つの大きな節目です。
この時期に書かれる卒業文集は、後になってから見返すと、当時の自分の心境や成長を感じることができる貴重な記録になります。
だからこそ、一つ一つの言葉を大切に選び、心を込めて書くことが重要です。
この記事が、あなたの創造性を刺激し、小学校時代の最後の記念となる素晴らしい文集の作成に役立つことを願っています。
そして、この記事があなたやそのご両親にとって、楽しく、役立つ内容であったことを心より願っております。
最後に、小学校の卒業という新たな門出に立つあなたへ、心からのお祝いの言葉を贈ります。
これから始まる中学生活が、あなたにとって新しい発見と成長の機会であることを心から願っています。
卒業おめでとうございます!