お子さんが中学に上がるタイミングで、新たな部活動がスタートします。
テニス部を希望してワクワクしている生徒も少なくないはずです。
このガイドでは、テニス部活動で必ず必要となるアイテムを完全網羅し、選び方についても詳細に解説します。
テニス部で活躍するために必要な準備をしている保護者の方々に、この情報が役立つでしょう。
中学テニス部入部に向けた必需品リスト
中学でのテニス活動には、学校の規定や推奨事項が存在します。
不必要なトラブルを避けるため、「思った以上に必要ではなかった」「団体購入があるのに個人で購入してしまった」といった状況を防ぐためにも、購入前には必ず学校の指示を参考にしましょう。
選ぶべきテニスラケット
テニスラケット選びは、その多様性から初心者にとって難しい選択となることがあります。
各メーカーから多種多様なラケットが市場に出ており、どれを選べば良いのか迷うことも。
テニス初心者は、まずオールラウンドタイプのラケットから始めることを推奨します。
購入の際は、実際に店舗でラケットを手に取り、グリップの感触や重さを確認することが重要です。
重たいラケットは使いこなすのが難しく、手首への負担も考慮する必要がありますので、自分に合ったものを選択することが肝心です。
ガット選び
テニスラケットを選んだら、次はガット、つまりラケットの弦を選ぶ番です。
ラケットの購入時にはフレームのみで、ガットは別途購入し、専門店で張ってもらう必要があります。
弦の種類は多岐にわたるため、店員さんと相談しながら適切なものを選びましょう。
初めての購入なら、スタンダードなガットで問題ありません。
すでにガットが張られたラケットを選ぶ場合でも、将来的には自分に合ったガットを選ぶ機会があります。
ラケットケースの選び方
ラケットケースは、その名の通りテニスラケットを保管・運搬するためのケースです。
ここで取り上げるのは、ラケット専用のケースで、大容量のバッグとは異なります。
大容量バッグは「ラケットバッグ」と呼ばれ、プロ選手が使用するような、ラケット以外の荷物も一緒に入れられるタイプです。
部活動を始める際には、普段使いのバッグで必要なものを運び、ラケットは専用ケースに入れるだけで十分です。
試合や大会で荷物をまとめて持ち運びたい場合は、ラケットバッグが便利です。
適切なシューズの選び方
テニスシューズの選択は、プレイするコートの種類によって異なります。
多くの学校では人工芝や土のコートが主なので、「オムニ・クレーコート用」のシューズが適しています。
ハードコートやインドアコートでプレイする場合は、「オールコート用」のシューズを選ぶと良いでしょう。
最初は高価な高機能シューズよりも、基本的な機能を備えた手頃な価格のシューズで十分です。
使用感にこだわり始めるのは、いくつか使い分けた後でも遅くありません。
シューズを収納するケース
シューズケースは多種多様で、デザインや素材、さらには機能に至るまで選択肢が豊富です。
使い勝手に合わせた選び方が重要で、例えばジッパー付きで開閉しやすいもの、携帯性に優れた巾着スタイル、または一足ずつ分けて保管できるタイプなどがあります。
素材選びも機能性に影響します。
例えば、ナイロン製は軽量で撥水性があり、メッシュ製はその通気性の良さが魅力です。
また、エナメル製は防水性とお手入れのしやすさが特徴です。
テニス用ソックス
テニスにおいて、フットワークは極めて重要で、「足が命」とも言われるほどです。
この激しい運動に耐えるためには、専用のソックスが欠かせません。
通常のソックスでは耐久性が不足し、すぐに痛みが出てしまうことが多いです。
汗を多くかくため、複数持っておき、練習中に交換できるようにすると良いでしょう。
5足程度の準備をおすすめします。
防臭・抗菌機能を備えたテニス専用ソックスを選ぶことで、快適性を保つことができます。
頭部保護のための帽子とサンバイザー
夏の強い日差しを避け、テニスのプレイ中にボールが見えやすくするため、また熱中症予防の観点からも、帽子やサンバイザーの装着は極めて重要です。
サンバイザーは、髪型を崩したくない方に人気がありますが、頭の上部や後ろ部分が露出するため、全面的な保護は期待できません。
一方で、市販の帽子やサンバイザーを選ぶ際は、テニス関連商品を取り扱うブランドのものを選択すると良いでしょう。
将来的に競技に参加する可能性を考慮し、特定のブランドのみの使用が義務付けられている場合に備えるためです。
水分補給用の水筒
アクティブに動くスポーツの場では、適切な水分補給が不可欠です。
特に、長い休みを利用した練習などで、数時間にわたるアクティビティが予想される場合、大量の水分補給が必要になります。
そのため、2リットル程度の容量を持つ水筒を準備しておくことが推奨されます。
大容量の水筒なら、長時間の練習や試合でも十分な水分を確保できます。
テニス活動をより快適にするための便利アイテム
これまでに、テニス部に加入する際に必要となる基本的なアイテムについて説明してきました。
ここからは、部活動に慣れてきた後や先輩たちの使い方を参考にしながら、追加で必要になる可能性のあるアイテムについてご紹介します。
個人練習用テニスボール
通常、部活動での練習では学校が提供するテニスボールを使用します。
個人的な練習の際には、このボールが必要になるかもしれません。
個人用のボールを選ぶ場合、部活動で使用しているものと異なる色や、異なるメーカーの製品を選んで、ロゴの差で自分のボールを識別しやすくすると良いでしょう。
これにより、他の人のボールと混同することなく、自分のボールを見つけやすくなります。
ラケットのエッジ保護テープ
テニスラケットをキズや損傷から守るために使う保護テープがエッジガード(またはガットテープ)です。
特に初心者がラケットを地面に擦ったり、落としたりすることが多いので、このテープを使用することで大切なラケットを保護できます。
エッジガードにはシングルタイプとセパレートタイプの2種類があり、シングルタイプはラケットのガット部分も覆うことができますが、張り替え時には取り外す必要があります。
一方、セパレートタイプはガット部分を避けて貼るため、ガットの張り替え時にも特に手間がかかりません。
グリップのためのオーバーグリップテープ
ラケットのグリップ部分に追加で巻くことで使用されるのがオーバーグリップテープです。
このテープはグリップが滑りやすくなったり、劣化したりした際に交換することで、握りやすさを保持します。
オーバーグリップテープには、滑り止め効果、吸水性、クッション性を備えた様々な種類があります。
黒色のテープは汚れが目立ちにくく実用的ですが、ラケットの見た目に合わせたり、個人の好みで色を選んだりすることもでき、カスタマイズの楽しみも提供します。
振動軽減アクセサリー
テニスのプレイ中、ラケットによるボールの打撃から生じる振動を減らし、腕への負担を軽くするためのアイテムです。
しかし、ガットに取り付けるタイプのものは、ボールの打感を弱める側面があります。
このため、ボールがスイートスポットから外れた際の感覚が鈍くなり、一部のプレイヤーは使用を避けることもあります。
また、ソフトテニスでは振動止めの使用がルールで禁止されている点にも注意が必要です。
リストバンドの利用
リストバンドは、プレイ中に腕から流れる汗を防ぎ、手が濡れるのを防ぐ役割を果たします。
汗によりグリップが滑りやすくなるのを防ぎ、またグリップの早期劣化も防ぎます。
タオルで頻繁に手を拭く必要がなくなるため、プレイの中断が少なくなります。
さらに、ファッションの一部としても楽しめるアイテムです。
テニス用ラケットバッグ
この文章の始めに触れた「ラケットケース」は、主にラケット単体を収納するためのものです。
対照的に、ラケットバッグは複数のラケットやその他のアイテムを一括で運べるよう設計されており、部活動や試合への移動に非常に便利です。
バッグには2本用、6本用、9本用といった異なる収納能力を持つサイズがあります。
また、ラケットをすっぽりと包んで肩からかけられるタイプや、グリップが外側に出るデザインのバックパックスタイルもあります。
まとめ
テニスをスタートする際に最も重要なアイテムはラケットとシューズになります。
さらに、ラケットを保護するケース、専用のソックス、日差し対策の帽子やサンバイザー、そして大容量の水筒も重要な装備として挙げられます。
これらを選ぶ前に、学校やクラブからの推奨事項や指示を確認することが大切です。
部活動に少し慣れてきたら、先輩のアドバイスや他のメンバーの使用品を参考に、追加で必要なアイテムを購入するのが良いでしょう。
初期段階では、基本的なものや標準的な品質のアイテムを揃えることをお勧めします。