幼稚園や保育園のお休みには、様々な理由があります。
子供が体調を崩していない時に休むことについて、どう伝えれば良いのか迷ったり、ためらったりすることもあるでしょう。
例えば、休日よりも、平日の方が家族揃って外出しやすいという場合もありますが、そんな時に「親の予定が合うから」という理由で休ませるのは罪悪感を感じることもあります。
園にはプログラムやイベントがあり、「いつでも休める」とは限りませんが、家族との大切な時間を重視することや、親のスケジュールに合わせて休むことも大丈夫です。
本稿では、子供が体調不良でない場合に幼稚園や保育園を休む際の、適切な伝え方についてご紹介します。
健康上の理由以外での休みも大丈夫!
幼稚園や保育園に通うことは、義務教育には含まれません。
このため、休む理由は基本的に自由に決められます。
特に、親の勤務状況や家庭の事情で通常の保育が難しい場合、多くの保育園では「保護者の休日を利用して、子どもとの貴重な時間を過ごすことを推奨しています」という方針を持つところも少なくありません。
幼稚園や保育園を利用している家庭では、保護者が平日に休みを取ることで、週に一度は家族水入らずで時間を過ごすことができます。
ただ、園で予定されているイベントや活動には注意が必要です。
この点については、後ほど挙げるポイントを確認してください。
幼稚園や保育園を休む様々な事情
幼稚園や保育園を休むには、どのような理由が考えられるでしょうか。
子ども自身の健康問題以外にも、さまざまな事情があります。
保護者の健康状態
保護者が病気で子どもの送迎が難しい場合、安心して子どもを家で休ませる選択肢もあります。
たとえ比較的軽い病気であっても、病気を持って園内に入ることは、他の子どもや教職員に感染を広げるリスクを伴います。
インフルエンザのような感染性の高い病気が流行している時期には、特に自宅で休むことが望ましいです。
気象条件
極端な悪天候、例えば大雨、台風、大雪などが通園に危険をもたらす場合、天候を理由に休むことは全く問題ありません。
大人でも外出が困難なほどの天気の中で、子どもを連れての外出は避けるべきです。
特に歩きや自転車での送迎が主な場合、休園を選択するのが賢明です。
気象警報が出されるような極端な天候では、園が休園を決定することもあり得ます。
子どもの気持ち
たまには、「今日は行きたくない」と子ども自身が幼稚園や保育園への登園を拒むことがあります。
子どもがたまの休みを望むことによって休む癖がつくのではないかと懸念する親御さんもいるかもしれません。
しかし、時には子どもの気持ちに寄り添って休ませてあげることで、彼らがリフレッシュし、次の日にはまた前向きに園生活を送ることができるようになることもあります。
子どもの希望を尊重して休むことを決めたら、「子どもが行きたくないという理由で」と園に伝えることで、先生方が園での様子に留意したり、サポートを強化したりしてくれる可能性があります。
特別なお出かけ
家族での特別な出かけ事、例えば旅行やテーマパーク訪問は、平日であれば混雑を避けて存分に楽しむことができます。
子どもを楽しませるために休むことに罪悪感を感じることもあるかもしれませんが、これも家庭の自由な選択の一つです。
小学校進学後は休みを取ることが難しくなるため、幼少期の貴重な機会を活用して、忘れられない思い出を作ることが大切です。
家族の行事
家族に不幸があった場合、子どもの年齢や関係性に応じて、園を休むことが適切な場合があります。
子どもには状況に応じて「家の事情で休む」と伝えても構いませんが、園には事情を正確に伝えることが推奨されます。
休む理由と期間について、事前にしっかりと連絡を取り、相談しておくと良いでしょう。
休園・欠席の連絡方法
幼稚園や保育園に休みを伝える方法は、施設によって様々です。
入園後は、休む際の連絡手段を早めに把握しておくと、いざという時に慌てずに済みます。
電話連絡
体調が悪い、天候が悪い、子どもが園へ行きたがらないなど、急に休む必要が生じた場合は、園へ直接電話するのが最も確実で迅速です。
電話であれば、具体的な状況や子どもの症状を直接伝えることが可能で、理解を得やすいです。
ただし、電話を受けるのが普段接点のない先生や職員である場合もあるため、まずは自分の名前と子どもの所属クラスを明確に伝え、その上で休む理由を正確に説明することが重要です。
連絡帳
予定されたお出かけ等で事前に休むことが分かっている場合、連絡帳に休みの日付と理由を記入して伝達する方法もあります。
担任の先生に直接会う機会がある時には、「連絡帳に記入しましたが…」と一言添えることで、情報がしっかりと伝わります。
もし数日先に休む予定がある場合は、先生が事前に連絡帳を確認していても、日々の忙しさで忘れがちになることも。そのため、休む直前にもう一度口頭で確認を取ると安心です。
デジタルツールの活用
一部の幼稚園や保育園では、専用の通信アプリや民間のアプリケーションを通じての連絡を取り入れています。
このようなデジタルツールを利用すると、当日の休みの連絡も手軽に、かつ迅速に行えます。
しかし、急遽休むことになった場合は、教員がチェックする時間を考慮して、朝の登園時間よりも前に通知するようにしましょう。
事前に分かっている休みの場合でも、アプリでの通知と併せて、直接担任の先生にも伝えることで、連絡の見落としがなくなります。
幼稚園・保育園休み時の留意事項
幼稚園や保育園を休む際には、特に問題はありませんが、幾つかの留意点が存在します。
行事期間中の休みについて
事前に計画された外出等で休む予定の場合、運動会や発表会といった大事な行事のスケジュールを念頭に置く必要があります。
例えば、発表会での役割分担を決める重要な日に欠席すると、その準備に参加できなくなる可能性があります。
また、行事直前には練習が集中するため、他の子どもたちや先生方に迷惑をかけることにもなりかねません。
行事前の休みは極力避けるべきですが、避けられない場合は、事前に先生に相談し、練習内容の補填方法等を話し合っておくと良いでしょう。
長期休暇の告知
家族旅行や長期の帰省など、長期にわたって休む必要が生じた場合、これもまた問題はありませんが、事情が分かり次第、速やかに園に連絡することが重要です。
その理由は、配布物の前倒し配布や、休暇中および帰園後の行事に関する情報共有のためです。
また、休暇期間が長引く場合には、保育料や給食費の減免措置を受けられる可能性があるため、早めの連絡が推奨されます。
正直な理由で休むことの大切さ
家族でのお出かけや個人的な遊びで休む場合、たとえばっぴを感じるかもしれませんが、虚偽の理由を提供することは避けた方が良いです。
特に、「体調が悪い」と不正確な情報を伝えると、教職員に不要な心配を掛けてしまう可能性があります。
子どもに対して「これは秘密にしておくんだよ」と指示することは、不誠実な行動を肯定してしまうことになり、子どもが将来、先生や友達と共有できる楽しい思い出を作る機会を奪ってしまいます。
逆に、予定があることを正直に伝え、先生から「楽しんできてね」との言葉をもらえば、その体験を家族全員で心から楽しむことができます。
まとめ
幼稚園や保育園の欠席は、子供の健康問題だけでなく、他の理由でも全く問題ないと理解することが大切です。
保護者の健康上の問題や気象条件の悪化、家族での特別な予定や子供自身の希望による休みも許容されています。
特に、保護者が平日に休む機会がある場合、それを活用して子供を休ませることも選択肢の一つです。
ただ、予定された休みについては事前の通知が重要です。
また、学校行事を考慮する必要があり、虚偽の理由での休みは避けるべきです。
正直な休みの理由を共有することで、罪悪感なく休むことが可能になります。
幼稚園や保育園のお休みを取る際の様々な状況と、それを伝える方法について紹介してきました。
健康上の理由以外での休みが必要な場合、その伝え方には若干の不安や迷いが伴うかもしれませんが、ここで紹介したポイントを参考にしていただければ、そのプロセスが少しでもスムーズに、そして納得のいくものになることでしょう。
重要なのは、休む理由がどうあれ、園とのコミュニケーションを大切にし、正直かつ明確に情報を伝えることです。
この対応は、子どもにとっても、正直さと信頼の価値を学ぶ良い機会となります。
また、保育園や幼稚園での行事や活動に参加することも、子どもの成長にとって大切な体験です。
事前に計画を立て、できる限り参加を促すことで、子どもの社会性や協調性を育む良い機会になるでしょう。
最後に、親として子どもの幼少期はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
学業の義務が増える前に、家族で過ごす時間を大切にし、忘れられない思い出を多く作っていただきたいと思います。
この記事が、そのような貴重な時間を計画し、実現するお手伝いになれば幸いです。