高校入試の推薦書類を書く際、保護者はどのようにコメントを加えれば良いのでしょうか?
推薦書類への保護者コメントの書き方について不安な方も多いはずです。
この記事では、そうした保護者向けに、推薦書類に加えるべきコメントの例を紹介しています。
保護者のコメントだけでなく、志望動機の記述方法についても解説します。
適切な保護者コメントを記入し、子どもの高校入試の成功をサポートしましょう!
中学校提出用、高校推薦入試向け保護者意見書の例文
中学校へ提出する高校推薦入試用の保護者意見書は、保護者から見た子どもと志望校に関する見解を述べるものです。
中学校では、生徒の学校生活のみならず、家庭環境での様子も推薦決定の参考にします。
学校側は「保護者と生徒が推薦プロセスにおいて情報を共有し、協力して取り組んでいるかどうかを見極めたい」と考えています。
要するに生徒の志望動機に基づき、保護者の視点からの意見を加えることが重要です。
以下に具体的な例文を示しますので、ご参考になさってください。
例文①勉強熱心で志望理由が明確なケース
息子(娘)は幼い頃から、○○への関心が強く、将来はその分野で活躍したいとよく話しています。
××高校は、息子(娘)が長年関心を寄せてきた□□(例:科学や文学など)の学びを深めるのに最適な環境だと思います。
高校進学に向け、学校の授業だけでなく、家庭でも一生懸命学習に取り組んでいます。
この高校の教育方針は息子(娘)に非常に適しており、入学後も熱心に学びを続けることができると確信しています。
したがって、私たち保護者としても、息子(娘)が望む××高校への進学を支持し、入学後も全力で頑張ってほしいと願っています
例文②部活動やスポーツでの実績を持ち、部活動推薦を希望する場合
息子(娘)は、××中学校で○○(部)のメンバーとして一生懸命活動してきました。
常に練習に励み、×年生の時には○○大会で上位入賞(または優勝)するなど、顕著な成果を挙げてきました。
息子(娘)は高校入学後も、○○(部)に所属し、さらなる実績を目指していると話しています。
私たち保護者としては、子供のこの夢を全力でサポートしたいと思っています。
息子(娘)は、××高校の○○(部)についても熱心に話しており、そこでの活躍を目指しています。
○○(部)での活動だけでなく、入学後の学業にも力を入れており、私はその努力を見て、××高校への推薦を強く支持しています。
例文③私立高校や芸術関連の推薦入試を希望する場合
息子(娘)は、××高校への受験意欲を強く示しており、家庭でも△△に特化した教育を提供するその高校について熱心にリサーチしています。
オープンスクールに参加し、先輩生徒たちの学びや活動に触れ、深く感動しました。
息子(娘)は昔から・・・という性質を持ち、××高校の環境や教育スタイルが非常に合っていると感じています。
さらに、××高校は△△への就職(または留学、活動、大学進学など)につながる実績があり、息子(娘)の将来の夢に向けた重要なステップだと考えています。
本人も推薦入試への意欲を強く表明しており、私たち保護者としても、その挑戦を全力で応援したいと思っています。
高校推薦願の志望理由記入ガイド
高校の推薦願に志望理由を記入する際は、直接的に「××高校」と書くのではなく、「貴校」という表現を用いて記述しましょう。
推薦願における保護者の記入部分では、中学校に提出する文書よりも詳細な内容が求められます。
この際、生徒の志望理由の明確さが非常に重要となります。
生徒たち自身も志望理由の書き方について不安を抱え、保護者に相談することも多いでしょう。
そこで、志望理由を書く上で重要なポイントについていくつかご紹介します。
志望校選択の理由の記述方法
子どもが貴校を選んだ理由として、以下の点を挙げています:
・充実した授業内容が提供されており、質の高い教育が受けられると信じているから
・多数の卒業生が進学しており、学習に集中できる環境が存在すると感じたから
・部活動(芸術やスポーツ)での実績があり、参加して実力を示したい
・他校では提供されていない特別な△△コースやプログラムを学ぶことができるから
これらの情報をどのようにして知ったかも詳細に記述すると良いでしょう。
例えば
・在校生や卒業生から学校生活や学習内容について聞き、ウェブサイトで追加調査を行った
・他校のウェブサイトと比較し、貴校の特徴が魅力的だと感じた
これらの情報を深堀りして伝えることで、高校側に自分の熱意を示すことが可能です。
ただし、卒業生からの情報は時として古い場合があるため、注意が必要です。
先輩や知り合いからの情報を得た場合は、それを自分自身で確認し、調査した際の感想も併せて記入することが大切です。
オープンキャンパスやウェブサイトからは、学校が重視している点や学校生活の様子を知ることができます。
自分が重要視するポイントをメモしておくことも有効です。
保護者視点での高校選択と子供の適性について
保護者として、子どもが選んだ高校とその理由について、子どもの適性を評価して記述します。
子どものこれまでの経験や現在の様子を基に、入学後も持続的に努力できる点を挙げると良いでしょう。
また、子どもの性格が学校の環境に適している場合、具体的にどのようにマッチしているかを記述することが望ましいです。
適性に関する不安がある場合は
「入学に向けての努力を評価している」
「一部の面には懸念はあるが、受験に向けた勉強の様子から見て、入学後も課題に熱心に取り組むと信じている」
「特定の面については、成長に伴い改善されると期待している」
などと書くことで、肯定的な視点での記述を心がけましょう。
特定の学科を選んだ理由
特定の学科を志望する場合、その学科を選んだ理由を詳細に説明しましょう。
高校の選択理由と同じように、実際に行ったリサーチや得た情報を基にして、自身の見解や将来の目標を組み込みながら理由を述べることが重要です。
他の学科や他の高校の学科と比較して、特定の学科が持つユニークな点や特色がある場合、それらの魅力についても記述してみましょう。
高校入学のために行った取り組み
志望校への入学を目指して、これまでに取り組んできたことや現在取り組んでいることを具体的に記述しましょう。
勉強への取り組みはもちろん重要ですが、どのように勉強に励んでいるか、特に力を入れている科目や分野について詳述することが推奨されます。
専門的な知識やスポーツ等を活かせる高校を志望する場合は、大会での成績や特に注意している練習方法、学習法についても触れると良いでしょう。
記入に困っている場合は、以下のような日常の小さな行動から始めることができます:
・健康に留意し、食事をしっかりとって学習に集中する。
・学校に毎日通い、わからない点や高校で役立つ学習について教師に質問する。
・新聞やニュースをフォローし、最新の情報を得る。
これらは今すぐにでも取り組むことが可能です。
また、保護者としては、子どもが努力していることを認識し、称賛することで、子どものモチベーション向上に貢献できます。
将来の目標について
将来に具体的な夢や目標がある場合は、それを明確に記述しましょう。
まだ将来のことで迷っている場合でも、高校の教育が将来にどのように役立つかを考え、その考えを書いてみるのが良いです。
将来の具体的な計画がまだない場合でも、「中学で学んだ基礎を高校でさらに発展させたい」といった形で将来への橋渡しをするのが効果的です。
高校で特に力を入れたい学習内容や活動についても詳しく記述しましょう。
保護者としては、子どもの将来に対する夢や目標にどのように思いを寄せているかを記入することが重要です。
校内選考における保護者の意見の影響度
校内選考では、保護者の意見が大きく影響することは一般的には少ないです。
保護者の文章が完璧でないからといって、生徒が直ちに不合格になることはありません。
しかし、「子どもをあまり理解していない」や「子どもの進学に反対している」といった意見は、推薦入試の精神と相反するため、学校側に混乱をもたらすことがあります。
そのため、保護者としては、子どもを応援し、その進学を支援したいという肯定的な態度で意向を記述することが望ましいです。
高校推薦入試における保護者の意向と志望理由の記述方法のまとめ
高校推薦入試に関する保護者の意向と、推薦願における志望理由の記述方法について要約すると以下の通りです:
・親子間での情報共有が非常に重要です。
・子どもの志望理由を基に、親はサポートする立場での意見を表明することが重要です。
・推薦願には、学校名の代わりに「貴校」という表現を用い、家庭環境や子どもの努力についても言及する。
・人生の大きな転機である受験には、保護者も真剣に対応し、子どもを支える必要があります。
・不安や心配は子どもに伝わりやすいので、落ち着いて受験に臨むように努めましょう。
予備知識を身につけ、共に受験の挑戦に臨むことが大切です。