お子さんが小学校に入学する際、多くの親御さんはPTAへの参加を考えます。
特に共働きの家庭では、仕事や家庭の責任と並行してPTAの役割を担うのは大変なことがあります。
理想的には、PTAの役職を避けたいと思うかもしれませんが、全く参加しないわけにはいきません。
「楽な役職を担いたい」というのは自然な考えです。
仕事や家庭の状況が許せば、PTA役員を断ることも難しい現実があります。
しかし、単に仕事を避けると他の保護者からの印象が悪くなる可能性もありますし、結果的に負担の大きな役職を任されることもあるでしょう。
早めに簡単な役職を担う方が賢明かもしれません。
そこで、今回は小学校のPTA役員の仕事内容と、特におすすめの役職や参加するのに適した学年についてご紹介します。
お子さんが小学生の保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
小学校PTA役員の選択ガイドと仕事の詳細
PTA役員の仕事を理解する上で重要なのは、役員の種類や役割が地域によって異なることです。
役員の名称、具体的な活動内容、そして各役員の忙しさは場所によって大きく変わります。
地域のPTAの詳細を把握するには、経験豊富なママ友に相談するのが最善です。
特に上の学年の子供を持つママ友は、PTA役員の内情に精通しています。
彼女たちは、どの役員が比較的楽で、どの委員会を避けるべきか、さらには地域のPTAの影響力のある人物についても教えてくれるでしょう。
万が一、相談できるママ友がいない場合でも心配はいりません。
通常、入学式後や最初の保護者会でPTA役員の詳細な説明が行われます。
PTA役員選出の際の考慮点
情報に通じたママ友がいる場合、一年目から軽い役員に名乗りを上げるのも一つの手です。
しかし、事前情報がない場合は、初年度に役員を避け、他の保護者の立候補の傾向を観察することをお勧めします。
通常、初年度に立候補する役員は比較的負担の少ないものです。
そのため、最初の年は他の保護者の動向を観察し、次の年に人気のあった役員に立候補するのが賢明です。
また、クラスによってはPTA役員を積極的に担いたがる保護者もいるので、そのような場合は彼女らに任せるのも一つの選択肢です。
小学校のPTAで適切な役職の選び方！負担の少ない仕事と推奨される役員
小学校のPTAには様々な役職が存在し、それぞれの地域で若干の違いがあります。
ここでは、主要なPTA役職の責任範囲と、それぞれの役職の忙しさについて解説します。
PTA役員の一例１：会長
会長はPTAの全体を統括する役割を担います。
役員の指導や調整を行い、大きなイベントでは司会や挨拶など、公の場で話す機会も多いです。
この役職は非常に忙しく、組織をまとめることに情熱を持っている人に適しています。
PTA役員の一例２：副会長
副会長は会長のサポート役として活動します。
会長が不在の場合には、その代理を務めることが主な役割です。
地域や会長の性格にもよりますが、通常は比較的負担が少ない役職と言えます。
多くの場合、副会長はおすすめできる役職の一つです。
PTA役員の一例３：書記
書記は会議の議事録作成や文書管理を担当します。
文書作成が得意であれば、この役職は比較的楽な方に分類されます。
小学校PTAの役員役割４ 財務担当
この役職はPTAの財政を管理する重要な役割を担います。
細かい計算が得意な人に適しており、お金を扱うため、責任が重く感じられるかもしれません。
多くの場合、この役職は避けたいと思う人も多いでしょう。
小学校PTAの役員役割５ 監査担当
年度の終わりに、PTAの財務報告の監査を行い、その結果を報告する役割を担います。
小学校PTAの役員役割６ 部門委員長
各部門の代表として、PTAのメイン部署に所属し、部門間の連携を図る重要な役職です。
この役職は多忙なものの、部門によっては仕事の負担が軽い場合もあります。
専門部の例１：学級担当
クラス内のPTAメンバーを統括し、学級や学年の行事を企画・運営します。
専門部の例２：広報担当
PTAの広報誌の制作（取材、編集、発行）を行います。
広報誌の発行頻度によって仕事量は異なりますが、文章やイラストを書くのが得意な人には楽しい仕事になる可能性があります。
しかし、パソコン操作が苦手な人には難しいかもしれません。
専門部門３：教育委員
この委員会は子供の教育に関する話し合いや学習の機会を設ける役割を担っています。
保護者のための講演会や見学会など、生涯学習の機会を提供することも含まれます。
専門部門４：スポーツ・健康委員
運動会での保護者向け競技の企画や運営を行います。
また、学校によっては、PTAメンバーの親睦を深めるスポーツ大会や給食試食会などを企画することもあります。
専門部門５：ベルマーク運営委員
ベルマークプログラムの管理、整理、発送などを行う役割です。
一部の学校では、この役割が学級委員会のメンバーによって兼務されることもあります。
手間はかかりますが、責任は少なく、比較的簡単な仕事なのでおすすめです。
専門部門６：地区委員（郊外・地域安全委員）
通学路での子供の安全確保や安全パトロールを担当します。
早朝からの勤務が求められることもあり、特に早出の仕事をしている人には大変な役割になる可能性があります。
地域によっては長時間の立ち仕事が必要な場合もあり、一般のPTAメンバーが交代で担うこともあります。
専門部門７：選挙委員
この委員会は、PTA役員の選出方法を策定し、実際に役員を選出する役割を担います。
学校によっては、来年度の役員候補者に電話をかけたり、自宅を訪問して説得する必要があることもあります。
営業的なスキルが苦手な人には向いていないかもしれません。
一般的に、PTA役員の仕事は、部門長や会計職などが忙しい傾向にありますが、副部門長などは比較的楽なことが多いです。
ただし、小学校によっては忙しさが異なるため、経験者の先輩ママ友から情報を得るのが一番確実です。
また、個人によって得意不得意があるため、一般的には大変とされる役職でも、自分には適していることがあります。
そのため、自分のスキルや好みを考慮して、立候補する役職を選ぶと良いでしょう。
小学校PTA役員のタイミング：どの学年が最適？
小学校でPTA役員を務める最適な時期についてのお話です。
一般的に、卒業式を控えた6年生の時期が最も負担が大きいとされています。
そのため、PTA役員としての経験を4年生までに積むことが望ましいと考えられます。
こうすることで、上級生になった際の役職免除の権利を得ることができます。
1年生の時点では、PTA役員の具体的な役割やそれがどれだけ大変かを把握するのは難しいです。
したがって、最初の年は役員を務めずに状況を見守り、2年生から4年生の間に比較的楽な役員に立候補するのが賢明です。
この時期なら、前期に役員を務めた保護者からの情報も得やすくなります。
以上のことから、PTA役員は2年生から4年生の間に務めることを推奨します。
小学校PTA役員の役割：簡単な委員会と参加のベストタイミングのまとめ
PTA役員の仕事についての概覧をいかがでしたか？
PTA役員を務めることは時には大変かもしれませんが、他の保護者との交流が増える大きな機会となります。
このような交流を通じて、子供のことで相談できるママ友が増えたり、貴重な情報を共有できたりするなど、多くの利点があります。
最終的には、いつかはPTA役員を担当しなければならないものです。
できることなら、楽しむ気持ちを持って参加してみることがおすすめです。