子供が学校生活をスタートすると、多くの新しい関係が生まれます。
中でも、PTA本部役員になることは、どのような責任が伴うのか、どんな人が適任なのか、多くの保護者が関心を持ちます。
この記事では、PTA本部役員の具体的な仕事内容と、その役割を担うことのメリットとデメリットを詳しく紹介します。
インターネットでの情報はしばしば、PTA役員としての人間関係の複雑さに焦点を当てていますが、実際には「PTA役員を経験してよかった」と感じる声も多くあります。
この記事を読むことで、その内容について前向きな考え方が持てるかもしれません。
PTA本部役員の職務概要!何が求められるのか?
PTA本部役員の具体的な職務と役割分担
PTA本部役員には、会長、副会長、庶務など、様々な具体的な役割があります。
それぞれの役割と主な業務内容を詳しく見ていきましょう。
校長や教職員との連絡調整が主な仕事です。地域への挨拶や学校の式典でのスピーチも行います。
PTA委員会の日程を設定し、保護者や地域に通知します。委員会が開催される際には、進行役を務めることもあります。
PTAの活動に必要な消耗品の管理、PTAからの連絡文書の作成、学校行事の写真撮影、役員名簿の管理などを担います。
PTAの資金管理を担当し、銀行への対応や各行事の会計、決算報告を行います。
PTA本部役員が活躍する学校行事とは?
PTAは学校行事で重要な役割を果たします。
これには入学式、卒業式、運動会、バザー、地域交流イベントなどが含まれます。
PTA本部役員は役割に分かれていますが、重要な決定や行事の開催は全員で協力し、話し合いを通じて決定します。
また、忙しい保護者のサポートも重要な役目です。
PTA本部役員として得られる利点
他の保護者との良好な関係構築
PTA本部役員として活動することで、保護者の名前や顔を覚える機会が増えます。
これは他の保護者と親しくなる大きな利点です。
保護者同士のコミュニケーションが自然と深まります。
また、保護者たちにも自分の名前や顔が知られるようになります。
これにより、PTA関連以外の情報も得やすくなります。
子育ての相談や進学塾の選択、レジャー施設や子供服に関するお得な情報など、多岐にわたる有益な情報を得られる可能性があります。
特に共に活動する役員との間では、仲良くなりやすいです。
最初は見知らぬ人でも、一年間共に作業をすることで自然と親密な関係が築かれます。
新しい地域に引っ越してきたばかりで友人がいない場合など、PTA役員としての活動は新たな友人作りの機会にもなり得ます。
教職員とのコミュニケーション促進
PTA本部役員は、一般の保護者に比べて教職員とのコミュニケーションが格段に増えます。
最初は何を話せば良いか不安かもしれませんが、深い会話を通じて教職員の面白い一面や意外な側面を知ることができます。
子供の学校生活や勉強法、部活動に関する相談もしやすくなります。
通常、保護者会でしか会わない教職員とのコミュニケーションが容易になることは、保護者にとって大きなメリットです。
子供との関係が強化される
PTA本部役員になると、その年に開催される学校行事に積極的に参加することになります。
これにより、子供との絆はより深まるでしょう。
子供が学校行事で自分の親が来賓席にいるのを見ると、喜びを感じることが多いです。
また、親が自分たちのために一生懸命になっている姿を目の当たりにすることは、子供にとって非常に価値ある経験となります。
これは長い間、子供の記憶に残り、成人してからも「小学校の時にPTA役員をしていたよね」というような思い出の話題になるかもしれません。
本部役員になると委員活動が免除される場合も
お子さんが複数いる保護者にとって、毎年の委員活動の割り当ては気になるところです。
しかし、一部の学校では本部役員を務めた後は、その後の委員活動が免除される場合があります(ただし、すべての学校でそうとは限りません)。
本部役員としての一年間は通常の委員活動より忙しくなるかもしれませんが、その後の免除を考えれば心理的にも楽になるでしょう。
一度に集中して役割を終えたいと考える人にとっては、本部役員の役割を引き受けるのも良い選択肢です。
PTA本部役員の役割の負担と課題
学校行事への参加で生じる時間的制約
PTA本部役員になると、学校で開催される会議に頻繁に参加する必要があります。
会議が長引くこともあり、特に仕事の後では疲労が蓄積することもあります。
さらに、PTA会議のために仕事を早退することも生じるかもしれません。
会議の頻度は学校によって異なり、一部の学校では会議が頻繁に行われます。
仕事や家庭の事情、介護などで忙しい保護者にとっては、会議のための時間を確保するのが難しい場合もあります。
PTA内の人間関係によるストレス
PTAのメンバー構成によっては、人間関係のトラブルやストレスを感じることもあります。
仕事自体には特に困難はないものの、メンバー間の気遣いがストレスの原因になることもあります。
特に行事前には連絡のやり取りが頻繁になり、これが追加のストレスになることもあります。
人間関係で疲れた場合は、業務に集中し、プライベートな関係はある程度距離を保つことも一つの対処法です。
非効率的な作業に直面する可能性
PTA活動においては、「昔からの慣習」という理由で非効率な作業が続いている場合があります。
理想的には、役員間で合意を形成し、そうした作業を省くことが望ましいのですが、学校の方針や他の意見によって変更が難しいこともあります。
「この作業は時間の無駄だ」と感じつつも、それを続けなければならない状況になることもあるかもしれません。
効率化を目指し、業務をスマートに運営する方向に改善を試みたいものです。
面白いことに、こういった場合には、男性の参加者が積極的に意見を述べることで、無駄な作業を削減することが可能になることがあります。
女性同士では言い出しにくいことも、異性からの提案には素直に耳を傾けることがあります。
PTA本部役員としての協力と役割
PTA本部役員としての仕事は、各々が特定の役割を持ちつつも、行事の際は全員で力を合わせて取り組むことが一般的です。
たとえ会長であっても一人で全てを背負う必要はなく、庶務の役員であっても会議への参加が不要というわけではありません。
全員が一丸となり、行事の成功に向けて協力することが重要です。
これからPTAの役員を決める保護者の皆さんは、メリットやデメリットをしっかり理解した上で、立候補するかどうかを検討してみてください。